こんにちは。しげとしです。
今年も東京ビッグサイトで開催された、SCAJカンファレンスに行ってきました。
SCAJカンファレンスは、日本最大級のスペシャルティコーヒーの展示会です。
世界中からコーヒー生産者や輸入商社、焙煎機メーカーなどが集まり、最新のコーヒー事情を知ることができる貴重な機会です。
私にとっては、新しい情報を集めるだけでなく、普段お世話になっているコーヒー関係者の皆さんにお目にかかれる、とても楽しみなイベントでもあります。
今回は、展示会で見聞きしたコーヒー業界の現状や、生産者の皆さんとの交流について、ご紹介したいと思います。

SCAJ 2026の会場となった東京ビッグサイト
最新のコーヒー器具や焙煎機が勢ぞろい
会場に入ると、気になるコーヒー器具が並んでいたり、立派なコーヒー焙煎機が展示されていたりします。
毎年のことですが、こういうものを見ると、ついつい足が止まってしまいます。

SCAJ会場に展示されたコーヒー関連機器

SCAJ 2026 コーヒー器具の展示

スペシャルティコーヒー展示会の様子

SCAJに展示されたコーヒー関連設備
私も毎日コーヒーを焙煎していますので、やはり焙煎機は気になります。
新しい焙煎機や器具を見ると、技術の進歩を感じると同時に、まだまだ勉強することがたくさんあるなぁ、と思います。
また、会場では、コーヒー業界の著名な方々や、バリスタ、焙煎などの競技会で活躍するチャンピオンたちにもお目にかかることができます。

サザコーヒーのタロー社長SCAJカンファレンスでの交流風景

ご家族全員チャンピオンの新田珈琲 新田さん SCAJカンファレンスでの交流風景

世界チャンピオンの粕谷さん SCAJカンファレンスでの交流風景

ホリグチコーヒーの堀口さん SCAJカンファレンスでの交流風景

バッハの田口社長 SCAJカンファレンスでの交流風景
私は、気になるコーヒー器具を見て回ったり、コーヒートレーダーのブースを訪ねて、今年の生豆の状況についてお話を伺ったりしました。
新しい情報を少しでも多く持ち帰ろうと、アンテナを高く上げて、会場を目いっぱい歩き回りました。

SCAJでのコーヒーに関する情報交換

コーヒー関係者から最新情報を収集
コーヒー生豆の価格高騰。2026年も厳しい状況が続いています
さて、今回の展示会で、特に気になったのがコーヒー生豆の価格と、産地を取り巻く環境です。
結論から申し上げると、今年もなかなか厳しい状況が続いています。
気候変動や海外のインフレなどの影響が大きく、2026年の秋に入荷したコーヒー生豆は、これまでよりもさらに価格が上がっていることがわかりました。
とりわけ心配なのが、ジャマイカのブルーマウンテンです。
会場で伺った話では、ハリケーンによる被害が非常に大きく、今年の収穫にも深刻な影響が出る見込みだそうです。
今年のブルーマウンテンのブースは、日本のスタッフだけで運営されていました。
ちょうど収穫が始まる時期でもあり、現地の状況が不安定なため、ジャマイカからのスタッフは来日できなかったそうです。
自然災害の影響を受けるのは、もちろんコーヒーだけではありません。
しかし、コーヒー生産者の皆さんが長い時間をかけて育ててきたものが、一度の災害で大きな被害を受けてしまうことを考えると、本当に胸が痛みます。
気候変動に加えて、長引く戦争や海外のインフレなど、さまざまな要因が重なり、スペシャルティコーヒーを取り巻く環境は、今年も厳しい状況が続きそうです。
私たちの店でも、グァテマラやマンデリンが今年のロットに切り替わり、仕入価格が大きく上がっています。
そのため、これから販売価格を見直さなければならない商品もあり、お客様にはご負担をおかけすることになりそうです。
また、ブルーマウンテンについても、現在確保しているロットが終了した後は、大幅な価格の変更が必要になるかもしれません。
コーヒーの価格が急激に上昇するなか、私たちのような小さなコーヒー屋にとっても、難しい判断が増えています。
それでも、私たちは「品質第一」を変えません
こうした厳しい状況のなかで、私が改めて考えたのは、
「品質第一」
という、私たちが大切にしてきた考え方です。
コーヒー生豆の価格が上がったからといって、品質を落としてまで、今までの販売価格を守ることは考えていません。
もちろん、価格を抑えることも大切です。
お客様にとって、毎日楽しむコーヒーの価格が上がることは、決してうれしいことではないと思います。
私たちにとっても、できることなら値上げは避けたいところです。
しかし、だからといって、品質を落としたコーヒーをお届けするようになってしまっては、何のためにスペシャルティコーヒーを販売しているのかわからなくなってしまいます。
良いコーヒーを選び、丁寧に焙煎して、お客様に「おいしい」と喜んでいただく。
そして、お客様がご家庭でコーヒーを楽しむ時間が、少しでも温かく、豊かなものになるように努める。
私たちは、その積み重ねを何よりも大切にしています。
また、コーヒー生産者の皆さんが、品質を向上させるために重ねてきた努力にも、きちんと応えてゆきたいと考えています。
良いコーヒーには、それに見合った価格をお支払いする。
そのコーヒーを丁寧に焙煎して、お客様に喜んでいただく。
それが、長い目で見れば、お客様にも生産者にも喜んでいただける道だと信じています。
これからも「品質第一」を何よりも大切にして、今まで以上においしいコーヒーをお届けできるよう努力してまいります。
ルワンダ・アバトゥンジ農園のピエールさん、セドリックさんとの再会
さて、今回の展示会では、うれしい出会いもありました。
こちらの写真は、ルワンダ・アバトゥンジ農園のオーナーのピエールさんと、息子さんのセドリックさんです。

ルワンダ・アバトゥンジ農園のピエールさんとセドリックさん
ちょうど展示会初日の朝、東京ビッグサイトに到着したところ、出入り口で偶然お目にかかりました。
セドリックさんは、現在アバトゥンジ農園のマネージャーを務めています。
実は、彼が農園に加わってから、アバトゥンジ農園のコーヒーは、品質が一段と良くなったと感じています。
それまでも、おいしいコーヒーを作っていた農園ですが、セドリックさんが加わってから、品質が安定してきました。
今年のロットは、これまでルワンダのコーヒーで時折気になっていた品質のばらつきもほとんど感じられず、スペシャルティコーヒーとして申し分のない仕上がりです。
私は、こういう変化に出会えることも、スペシャルティコーヒーの大きな楽しみだと思っています。
コーヒーは農産物ですので、同じ農園のコーヒーでも、毎年まったく同じ品質になるわけではありません。
天候や栽培環境によって、品質が変わることもあります。
それでも、生産者の皆さんが努力を重ねることで、コーヒーは少しずつ良くなってゆきます。
そうして品質が向上してゆく様子を、毎年のコーヒーを通じて感じられることは、本当にうれしいものです。
生産者が大切に育てたコーヒーを、私たちが丁寧に焙煎して、お客様にお届けする。
そして、お客様においしく楽しんでいただくことが、また生産者の励みになる。
そんなつながりを、これからも大切にしてゆきたいと思っています。
今年の「ルワンダ・アバトゥンジ農園」は、自信を持っておすすめできるコーヒーです。
この機会に、ぜひお楽しみくださいませ。
ルワンダ・アバトゥンジ農園のコーヒー

当店では、ルワンダ・アバトゥンジ農園のコーヒーを、特選コーヒーとしてご紹介しています。
また、グァテマラ・ダークやモカ・イルガチェフェと組み合わせた、飲み比べセットもご用意しています。
たくさんの出会いに感謝して
そんなわけで、今年のSCAJカンファレンスでも、たくさんのコーヒー関係者の皆さんにお目にかかることができました。
新しい情報を集めることも大切ですが、こうして皆さんと直接お話しできることが、毎回、会場に足を運ぶ一番の楽しみです。

SCAJカンファレンスでの交流風景

SCAJカンファレンスでの交流風景

SCAJカンファレンスでの交流風景

SCAJカンファレンスでの交流風景

SCAJカンファレンスでの交流風景
コーヒー生産者の皆さんも、輸入商社の皆さんも、焙煎や抽出に携わる皆さんも、それぞれの立場で、より良いコーヒーを届けようと努力されています。
そんな皆さんの頑張りに、私もたくさんの刺激をいただきました。
コーヒーを取り巻く環境は、決して楽観できる状況ではありません。
それでも、こうして情熱を持ってコーヒーに取り組んでいる人たちが、世界中にたくさんいます。
その皆さんと一緒に、コーヒーのおいしさを追求してゆけることは、本当にありがたいことだと思います。
私も皆さんに負けないように、さらに勉強を重ね、焙煎技術を磨いて、もっとおいしいコーヒーをお届けできるよう頑張ります。
これからも、しげとし珈琲をどうぞよろしくお願い申し上げます。
では、また。
おいしいコーヒーで温かさを届けたい
私たち、しげとし珈琲が大切にしているのは、
「おいしいコーヒーで、家庭に温かさと笑顔を届け、コーヒー生産者の未来を支える。」
という想いです。
家庭でおいしいコーヒーを楽しむと、ご家族が笑顔になります。
一人でおいしいコーヒーを楽しむと、暮らしの中に豊かな時間が生まれます。
そして、良いコーヒーを生産コストに見合った適正な価格で買い付けることが、コーヒー生産者の未来にもつながります。
コーヒーを楽しむ人にも、コーヒーを生産する人にも、温かさと笑顔を届けたい。
私たちは、そんな想いで、毎日コーヒーを焙煎しています。
しげとし珈琲

コメント